« 守り抜いた延長15回―宇都宮工業高対矢板中央高 | トップページ | 収穫の秋を迎え、今を生きる―映画「おかんの嫁入り」 »

あの宇工に勝った栃商―67回秋季高校野球栃木大会

Photo  7対2で栃木商業高が宇都宮工業高を下した。~みずきさやけき太平の山の麓の学舎に~相馬御風作詞・中山晋平作曲の栃商校歌が清原球場に流れ渡る。

 9月21日(日)清原球場第三試合の2回戦。 あの宇都宮工業高に栃商が勝ったのだ――。自分の胸の高鳴りが紺碧の空に響いていく。9回まで試合を行う、コールド負けはしないで欲しいと願いながら試合を観始めたのだ。しかし3回までパーフェクトに宇工打線を抑え、試合を作っていく栃商エースの山田投手。偉いぞと応援に力が入っていた。

  4回表に2点を栃商は先取した。いいぞ。しかし6回裏に同点とされ2対2となる。「ここまでかな…。強豪の宇工と互角以上に戦っている。凄いことだよ栃商」と思わずつぶやいてしまった。

  4回の表の栃商が長打で先取点をあげ、二死となったが宇工の小林投手のワイルドピッチでラッキーな2点目をあげている。一方の栃商の一年生ピッチャー山田俊太郎投手は1点は取られるが後続を断ち2点目を与えなかった。粘りのピッチングと内野の守備陣が支え守った。このことが大きい。勝因のひとつにもあげられる。

Photo_2  スピードガンでは球速120キロの山田投手だが、緩急を混ぜ(チエンジアップなのか)、宇工の打者はタイミングが合わず、空振りが多いの目立った。コントロールの良い投手だ。

  打者では、栃商11本の安打のうち三塁打が3本と長打が出ているのが目立った。3・4・5番の3人のクリンナップが打っている。とりわけ先制の三塁打を打った4番の上岡右翼手。8回の勝ち越し2点を三塁打で打った3番の福田左翼手。いずれも身体から力強くたくましさを感じた。 

  両チームノーエラーの中で宇工は負けた。一回戦の矢板中央高戦での15回延長、再試合での疲れがあったのか?宇工エースの山田投手は何故投げなかったのか?左打者の多い栃商打線に対して左の小林投手を先発とし、2番手には矢板中央高戦で好投した14番の佐野投手を起用している。

2  6回からマウンドにあがった佐野投手には矢板中央高戦で見せたような球に勢いと重さが感じられなかった。結局3番福田選手に2点三塁打を打たれ、9回にも3点を失う。8・9回の宇工の打線はフライをあげるなどタンパクになってしまっていた。打線がかみ合った栃商の打者をほめるべきなのか。

  2年前の秋季栃木県大会。栃木市総合運動公園野球場で栃商の試合を観に行った。メンバーは二年生が一人であとは一年生主体の構成になっていた。何かあったのだろうと思えた。翌年には多くの優秀な一年生が入部したことを球場のどこかで聞いた覚えがある。その一年生が二年生の秋を迎え、主力となった。

  一回戦の栃工に続き宇工を下し三回戦進出を決めた。組み合わせくじ運ではない三回戦進出。これまで勝てなかった高校を下しての三回戦進出だ。9月23日に栃木市総合運動公園野球場でこれまた強豪の白鷗大足利と戦う。打力は互角だ。だけど、まだどこかでコールド負けという意識もある。好ゲームを期待して9月23日には自転車で球場に行こう。

 (余談)第一試合の白鷗大足利高と栃木高校戦。3対0で白鷗大足利が勝利するが、栃高の投手が相手打者にデッドボールを与える。通常は投手と一塁手が帽子をとり打者にあやまる。しかし栃高は内野手全員が帽子をとり打者にあやまる。その光景に感心した。

                                              《夢野銀次》

≪追記≫9月23日に栃商は5対2で白鷗大足利に負けた。8回の裏に2対2の同点から白鷗大足利に3点を入れられた。しかし、互角の戦いをした栃商。栃工と宇工に勝ったのは付録ではなく実力であったことを証明した試合だ。栃商野球部の来年の戦いに期待したい。

|

« 守り抜いた延長15回―宇都宮工業高対矢板中央高 | トップページ | 収穫の秋を迎え、今を生きる―映画「おかんの嫁入り」 »

スポーツ観戦」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1233525/57452961

この記事へのトラックバック一覧です: あの宇工に勝った栃商―67回秋季高校野球栃木大会:

« 守り抜いた延長15回―宇都宮工業高対矢板中央高 | トップページ | 収穫の秋を迎え、今を生きる―映画「おかんの嫁入り」 »